映画
始まったときは演劇一色に染まるかと思われた2009年でしたが、終わってみればほぼ映画ずくしの一年になりました。ベストテンみたいのをやろうかと思いましたが、難しいのでやめちゃって、印象的だったのを思いつくままあげます。ほぼ観た順。 ★演劇2009★ ま…
冒頭の女の子が家に連れ戻される時の表情が素敵。小池栄子のオモロ顔にはぞくぞくした。説明セリフの多さがまだ(あんまり評判がよいので2回観てみたけど)腑に落ちない。キスシーンは無くてもよいのではと思った。左利きの女がナイフを持ち替えて右手にした…
衝撃を受けた。なんでこんな異様なことをする監督が有名なのかという。ちょっとはしゃぎます。初小津だけど別に恥ずかしくなんかないよ。 誰にでもわかる3つの異様があるわけで。ちょいカメラ目線・ドラマとマッチしていない楽観的で朗らかな音楽・笠智衆の…
アンナ4日間と同日。非現実感が心地よい。長々と夢を見させられてるような心地よさと気だるさが延々続く。夫人の声がかわいくてえろい。夫人の手が巨大化した異様なカットに背筋がぞくっとしたけど、みんな平気だったのだろうか。見間違いじゃないと思うけど…
アンナをベッド下からとらえたショットが素晴らしすぎる。悲喜劇。とても観やすい。劇場でかかっている予告編は紹介の仕方がずれてると思うけどまあいいとして、あれで客が呼べるのかが疑問だ。なんか焦らせるような曲(予告編で流れてるやつ)がよい。曲と…
お昼。釣りをする老夫婦。 リミッツの前に観る予定だったジャームッシュ予習DVD。 ロベルト・ベニーニが何回もジャックとザックって言いながら劇空間を飲み込んでいく。とんでもないな。と思って調べたらすんごいなこの人。泣かされる。 http://www.youtube.…
『リミッツ・オブ・コントロール』火曜日観たー、シネマライズは火曜日1000円なんだって! また!また音楽が先に来る!って思いながら観た。 未知の経験をした気がするので、とりあえずもう一度観ることにする。世の中の退屈をもう一度思い出して。スクリー…
『肉』 Meat 1976年/113分/モノクロ 野の草を食む「牛」はいかにして「肉」となるか。牛がトラックで牧場の外へと連れ出されてから、巨大精肉工場で製品化され、市場に送り出されていくまでの全工程を記録する。「牛」が徹頭徹尾「肉」として扱われるこの…
朝、DVDで『ダージリン急行(The Darjeeling Limited)/ホテル・シュヴァリエ(Hotel Chevalier)』(Wes Anderson,2007)を観る。音楽とスローモーションのための映画。画面の横の長さがずーっと気持ちいい。 『ホテル』は短編であるが故に瞬殺されて心地よく死…
『少年』 1969年/大島渚プロダクション/99分/田村孟脚本/渡辺文雄主演 『絞死刑』 1968年/大島渚プロダクション/117分/田村孟、深尾道典、佐々木守、大島渚脚本/佐藤慶主演 銀座シネパトス 日本映画レトロスペクティブ―Part3―〜愛と性、体制と権力 …
前日、木のかおりのする44度の泡盛を堪能したせいで朝起きられず。痛恨の日仏アニエス・ヴァルダ空振り。早く寝て早く起きるひとになるぞっと本気で。 ユーロスペースにてワイズマン三本立て。 『チチカット・フォーリーズ』Titicut Follies 1967年/84分/…
月刊ヤマガタ@シネマート六本木 『思いやりの話』(チャン・ヴァン・トゥイ/1986年/ベトナム/45分) 『不思議なクミコ』(クリス・マルケル、1966、仏) 『思いやりの話』の途中で寝てしまって起きたら『不思議なクミコ』だった。起きてから作品が変わったこと…
『日本春歌考』(大島渚,1967)銀座シネパトスにて。9/11(金)まで。必見。必見て http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/special/meigaza/ginza_meigaza2.html 松竹オンラインに写真がある http://shochikuonline.jp/cinfo/s/000000342a 繰り返しが気持ちい…
東京日仏学院「アニエス・ ヴァルダの世界」 アニエス・ヴァルダの最新作『アニエスの浜辺』は、私たちをひとりの夢見る女性の人生の中にどっぷりと浸るよう誘ってくれます。幼年時代から甦る記憶、そこからの反響、ジャック・ドゥミについての想い出、映画…
『無理心中 日本の夏』 1967年/松竹/96分/田村孟、佐々木守、大島渚脚本/桜井啓子主演 『白昼の通り魔』 1966年/松竹/99分/武田泰淳原作/田村孟脚色/川口小枝主演 銀座シネパトス 日本映画レトロスペクティブ―Part3―〜愛と性、体制と権力 大島渚 闘…
土本典昭『ある機関助士』『ドキュメント 路上』@フィルムセンター 『機関助士』はおもしろい。機関車が走るだけなのにがんがん煽る煽る。『路上』は最初と最後がえらいかっこいいけど、あいだは寝てしまう。 『サマーウォーズ』@吉祥寺バウスシアター く…
昨晩、帰る前に渋谷TSUTAYAによって、雑誌papyrusの表紙が目に入った。写真をぱらぱら見たら、初めてCoccoが魅力的に思えた。 今日は映画を観ることにした。口内炎にケナログ塗り塗り。 テアトルタイムズスクエア閉館イベントに再び。人があふれかえって20分…
ユーロスペース、自分の中だけのイジー・バルタ二本立て。 『ポムネンカ』は無理やり長編にしたんじゃないか。辛かった。けど、やはり短篇集がすばらしい。バルタ作品を観ていると時間が異常に長く感じられる。AプロもBプロも最高だったが今日が最終日。また…
京橋のフィルムセンター行ったあと渋谷シネマヴェーラ行ってきた。ある映画館の受付ガールとお話させてもらえて光栄でございました。 日本橋のお客さんとこで夕方仕事があるときは、帰りに京橋のフィルムセンターに一駅で行けるのが嬉しい。土本典昭(1928-2…
UplinkXにて。 阿佐ヶ谷から来たので、途中入場。21:40の人喰山から。 http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/20090826 『大拳銃』(大畑創)は既に2回(フィルムセンターとユーロスペース)見ているのでまあいいし、『魔眼』(伊藤淳)はユーロで1回見て…
『東京戦争戦後秘話』1970年(S45)/創造社、ATG/白黒/94分 ■監督:大島渚/脚本:原正孝、佐々木守/撮影:成島東一郎/美術:戸田重昌 ■出演:後藤和夫、福岡杉夫、福田健一、岩崎恵美子、大島ともよ ラピュタ阿佐ヶ谷 武満徹の映画音楽 http://www.lap…
とりあえず可能な限り映画を浴びた。生き返る。 『ルパン三世 カリオストロの城』(監督:宮崎駿/1979年/100分)新宿テアトルタイムズスクエア 奇跡すぎる。出会いは失神とともに。出会ったと思ったら既に奥深く関係し過ぎている。ルパンが未来少年コナンに…
京橋フィルムセンターにて。 娘道成寺 (19分・35mm・白黒)アニメーション映画製作をしていた頃の市川崑作品。糸あやつり人形の結城座を招いて豪華な撮影を進めながらも、製作が終戦日をまたいだためにGHQの検閲手続に合致せず、公開されなかった幻の人形劇…
『刑法175条』月刊ヤマガタ8月作品@シネマート六本木 刑法175条 Paragraph 175 アメリカ/1999/英語、ドイツ語、フランス語/カラー/35mm (1:1.85) /81分監督 ジェフリー・フリードマン、ロブ・エプスタイン 脚本 シャロン・ウッド 撮影 バーンド・マイナーズ…
『フランケンシュタインの花嫁(Bride of Frankenstein)』(1935)@渋谷シネマヴェーラ 13:55- 途中入場。自分で「フランケンシュタイン」て言うのがちょっと可笑しい。花嫁かわいい。花嫁の第一声「かっ」で爆笑。フランケンに触れられて嫌がるのが可笑しい…
『モロッコへの道(Road to Morocco)』(1942)@渋谷シネマヴェーラ 15:20- ばかばかしさ溢れるコメディ。開始3秒での船爆破で爆笑。そこからラストまでずっと躁状態が続く。主役の二人が、ちょいちょい同性愛ぽさをかもしつつ、バカばっかやってるくせに歌が…
『花と兵隊』(2009)@シアターイメージフォーラム 17:00- 下北沢シネマアートンで観た『ゆきゆきて、神軍』の怒れる奥崎謙三を思い出しながら観た。今村昌平の未帰還兵シリーズが観てみたい。さて。藤田松吉さんの存在感は圧巻。あれは本物だ。撮影時に存命…
『縞模様のパジャマの少年』(2009)@角川シネマ新宿 19:30- ネタバレ注意で、一応。久々に映画で1800円払ったけどスクリーン小さくてびっくりした。椅子の高さもだめだが音だけはよかった。最終カットが本当にクズだと思う。いろいろと貧しい。誰がフィクシ…
※詳しくはあとで追記 精神の声 Духовные голоса 1995年(328分) 監督/アレクサンドル・ソクーロフ戦争が日常と化したタジキスタンとアフガニスタンの国境地帯。そこに配備されたロシアの兵士たちの姿をとらえ、常に戦争をかかえるロシア国家を考察するドキ…
2009.08.14(金)15:00〜 @東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール 前から見たかった佐藤真の記録映画。 阿賀に生きる (115分・16mm・カラー)新潟県の阿賀野川流域に暮らす人々の穏やかな日常の記録を通して、水俣病による深い傷跡を静かに見つめた作…