東京の会社員が週末にボランティアで宮城県石巻に行った記録(1)
東京の会社員が週末にボランティアで宮城県石巻に行った記録
いわゆる「ボランティア活動」をしてきた記録。参考になれば幸い。体も使ったが頭も使った。
3/31(木)
夕方 上司と3連休をコミット
「わざわざ行かなくてもやれることあるんじゃないのか〜」という上司の言葉に
「それもいいですが、一度行ってみてもいいと思います」と応じる
夜 神保町で寝袋、登山靴、バックパック、ジャンパーなど購入
深夜 会社戻って仕事片付け
終電で帰りつつ、なんとなく福島県相馬市に行こうと思う
福島なら東京から近いし、いわきの高校生には恩があるし(※ついこないだ演劇を観せてもらった)
あと、ボランティアセンターのブログがオープンなのが好感度大。
http://d.hatena.ne.jp/somasaigai/
※このブログ書いてる人は、雰囲気で進路を決める悪い癖あり
4/1(金)
午前 洗濯などの家事を済まし、荷造り
ボランティア保険について調べる。社会福祉協議会という言葉を知る。
午後 家を出る。バックパックスタイルになり2週間前のタイ・ベトナムぶらり旅の感覚がよみがえる。
大井町にある東京都品川区社会福祉協議会でボランティア保険に加入
最高レベルの天災Cプラン申し込み(年間で¥1400)
隣に座って傷害保険?か何かの説明をうけているおじさんが
社協の女性のことを「わからないやつ」扱いするのが不快。
バスまで時間があるので「一富士」でラーメンと半チャーハンを食べる。
毎度のことながら、ラーメンとはまずい食べ物だなと思う。
でもたまに食べたい。だから食べた。永遠に繰り返す。
17時頃
東京駅八重洲口鍛冶屋駐車場(有楽町から歩くべし)
さくら観光の福島行き東京シティライナーに乗車(¥4000)
http://www.489.fm/
乗る前にコンビニで土日の食料としておにぎりどっさりと野菜スティックとお茶を買う。
あとから思えば野菜スティックはもっと買っといてもよかった
20時頃
ずっとiphoneとノートパソコンで情報収集
相馬だとボランティアセンター行っても仕事が無いこともあるっぽい
仙台からだと選択肢が多いことにに気づく
日曜の夜に東京に帰るとなると日曜日は何もできないことに気づいてショックを受ける
いまごろバスにコンセントがついてることに気づいてショックを受ける
20時半頃
仙台行きのバスがすぐ来ることは調査済み
福島駅到着
20時半頃
月曜の朝に東京帰ることを決心して仙台行きのバスに飛び乗り
バスの中で泥かきの装備について調べる
http://goo.gl/c9fdq
長靴、ゴム手袋、マスク、ゴーグル、となかなかハードルが高くてショックを受ける
つまり、土曜の午前は買い物で潰れる
22時頃
仙台駅到着
仙台のホテルほとんど営業してない。
コンビニ閉まってる。コンビニにタバコありませんと張り紙。
ホテル決まる。ただしお湯と暖房は使えない。しかし¥6000。高い。
23時頃
晩ご飯を居酒屋で食べる。牛タン定食、ししとう、とりもも。
会計の時に店の主人と話す
石巻という場所が大量の人手を必要としているようですがどうなんでしょうと聞いたら
「それはわかりませんが、石巻の方はひどいですよ、一度行って見てきたらいいじゃないですか。
ガレキ撤去とかしたいけど自分の家族の面倒みなきゃいけないし仕事もあるからなかなか難しい。
避難所の友達に飯もっていったら泣いて喜ぶんですよ」
帰りにダイエーの場所をおさえる
26時頃
石巻の災害ボランティアセンターのブログはほとんど全く更新がないので不安
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10163
※このブログ書いてる人は、雰囲気で進路を決める悪い癖あり
いったんベッドで寝ようとするが
寒いのでベッドの上に寝袋セッティングして寝直す。
なお、お湯がだめなのでシャワーは浴びれず。別に余裕。
4/2(土)
9時半
ダイエー開店後、すぐに入って長靴とマスクを買う
ドラッグストアなどでゴム手袋を求めるも品切れ
代わりにダイソーでプラスティック手袋というのを買う(実際には泥かきには不十分だっただろう)
10:07
壁が一部割れているさくら野百貨店前から石巻行きバスに乗車
石巻までずっと渋滞。バスの窓から他の車をみると、少量の物資を積んでいるのがほとんど。
土曜日だから平日仕事で行けなかった避難所の親戚を訪問する人が多いのだろうなと想像。
しかししかし大渋滞。
12時半頃
石巻到着。の1kmほど手前で、
バスの運転手にしょんべんしたいから下ろしてくれというおじさんがいて
運転手はマイクをオンにしてバス中に聞こえる声で
「困ります」とか「ほかにそういうことされたいお客様はいらっしゃいますか」とか言う。
すると、おばさんが「降りれるものなら降りたいですけどだめなんでしょ」と反応する。
運転手は「途中ではおりられません」と冷たい。
そんなこんなでしょんべんおじさんだけが降りて、どこでやるのかなと思って見てたが
しょんべんせずに歩き慣れた風で家と家の間に消えて行った。なるほど、したたかである。
道路に砂が溜まっている。
ガソリンスタンドに行列があるがあまり多く無い。
震災から3週間後の石巻に到着。
つづく