Castaya project "Are You Experienced?"

サービス精神に惚れ惚れ。



http://castaya.exblog.jp/
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=11650




ネタバレでつまらなくならない公演だろうから、ネタバレ全開で書きますけど、一応ネタバレしています。



客入れでは反転したLOVEの字幕が出ており、それを観せられてお客様たちは何を思うか。演劇好きすぎるんだよ!もう、とことん裏切ってくれ!とか、思ったり?


2009.8.10(月)19:30バージョン。演劇の稽古や演劇を観る80分。本当はそれが何だったのかは言いにくい。そういう80分。楽しかった。素でしゃべってるのか演技しているのかわからない。おそらくポイントポイントが決まっているんだろう。映画監督ジャ・ジャンクーの「四川のうた」では取り壊される工場の歴史についてドキュメンタリータッチで役者に証言させていた。役者だけじゃなく本物も混ざっているから本当と嘘の境界が曖昧になってくる。演劇だ、というポーズで、演劇の稽古を見せられたときに、本当と嘘の境界が曖昧になってくる。しかしそれでも、それが完璧に訓練されて再現されている稽古ではなく、ある程度は本当の稽古である(たぶん)がゆえに、そこにはチャレンジの瞬間やジャンプの瞬間や失敗の瞬間がある。そういった瞬間たちに対しては、本当とか嘘とかいった外部からの意味づけはできなくなり、ぴたっと、ただそこで何かが起こっている、ぴたっと起こっているそれをただ経験している、そんな場ができていたんだと思う。


8/11(火)ヴァージョンが全然違ったみたい。全4回とも全部違うことをやるんだろうな。という期待に対する肩透かしまで用意していたりしてね。いやいや、とにかく直球しか飛んでこないはずだ。毎回違うことをやるからおもしろい、というのは本当は違うけど、だって毎回違うのは当たり前なわけで。まあ、なんちゅうか、ぶつぶつ言わずにまだまだ終わりの見えないCastaya祭りを楽しませてもらおうっと。後半の8/24・25も行きたい。


ベルトルッチ『ドリーマーズ』"The Dreamers"(2003)のかっちょえーオープニングを思い出した。Third Stone from the Sun(Jimi Hendrix)