『遭難フリーター』気持ち悪くてよい

遭難フリーター@渋谷ユーロスペースを19時からの回でみた。公式サイトhttp://www.sounan.info/


ティーチイン(監督との質疑応答)というのが上映後あったので、「観たあと気持ち悪くなったのがよい&派遣労働者を代弁しきれていないところがよい」と感想を伝え、インドに行くような大学生ではなかったのか?と質問したら、雨宮処凛さんたちとイラクには行ったが、活動にコミットするわけではないとのことであった。


予告編はあるけど、青春なソングがマッチしていないことだけ注記しておく。この歌を聞いて惹かれても惹かれなくても違う。その違いこそがこの映画のおもろさである。この予告編はそのおもろさを全くではないがあまり上手にはアピールできていない。(ということもないなとしばらくしてから思った)


生活が大変そうで見てて苦しくなるけど、何かを代弁したりコミットせずにそれでもアピール/表現する姿勢に好感をもった。代弁/代表させる/するのが好きな気持ちが世間にあるからこそ受ける作品なのだろうけども、しかし人は代弁者になるために生きているわけではないという反発も備えているのが素敵。「俺は誰の奴隷なのか?」というと俺は俺の奴隷なのであって、それが現代を生きる悦び・苦しみであって、まあなかなか気持ち悪かった。いろんな人に見てほしい。酔い止め飲んでいった方がいいかもしれないけれど。


そういえば、今書いてて思い出したけど、夕方前まで行っていた春風@代々木公園でNPO法人の代表の人がイラク戦争反対のために人間の盾をやった話をきいていたんだった。なんだこのリンクっぷりは。しかしよく起こることでもある。所詮、大して広い関心をもっているわけじゃないということなんだろう。


ところで、ユーロスペースの会員になった。4回くらい観たら元がとれる。これはお得。