父母兄弟祖母が「かねよ」でうなぎ食べたよ


四つ足三匹は家において、家族でばーさんをピックアップして滋賀県大津市大谷町にある鰻屋さん「かねよ」に行ってみるテスト。父が先頭を歩くのは昔の男だからか。弟の背中が曲がっているのはやや不機嫌な証拠。母は自分の母のペースに合わせることができる。というのを写真に撮ろうと思ったのが長男。個室はサービス料10%頂きますということで一旦ふつーでという流れになるが長男は何か思って直感で個室にしようと提案。これが当たった。旧東海道記念碑があったり鯉もたくさんいたりの面白い庭があり、その庭を臨める完全個室。こりゃ落ち着く。値打ちがある。と手柄を誇示するのが長男。また葉っぱのミドリがきれいやなあと思う。植物に共鳴し始めるのはやはり三十歳になったからか。犬とか猫にも共鳴できるけど。そういえばこないだ共鳴した寺山修司の映画「書を捨てよ街へ出よう」にウサギは出てくるけど犬猫が出てこないなあとか思ってたんやった。うなぎは皮がぱりっとしていてうまかった。ちなみに上とか特上とかいうのは量の問題で質の問題ではないことが多いが、店の人に聞いたらやはりここもそうだった。おかんは知らなかった模様。とんかつ屋も一緒。焼肉屋は違うな。帰りはばーさんちに寄って珈琲を頂いた。弟の機嫌が治っている。ドライブで疲れて眠れたのと、夜帰ったらマリオ・ギャラクシーやるからと長男が約束したから。このばーさんの家が好きだ。もっと言うと人の家が好きだ。ばーさんを生んだ人、事実上の母、じーさん、の写真の真ん中に子孫も収めて遊んでみた。「おくりびと」のDVDをばーさんに見せてみるテスト。聞こえないとか聞こえにくいとか言いたくないタイプの耳が遠いばーさんのためにテレビの音量を上げたら「そんな上げんでええ」とか言われる。聞こえないわりに絵をみて笑っているのでまあいいんだろう。長男以外は先に車で家に帰り、長男はじーさんに線香をあげて近鉄伏見駅に向かう。このあたりはわりと発展もせず景色は昔のまま残っているのがうれしい。平屋とか残ってる。