競泳水着「NOT BAD HOLIDAY」若返る

仕事が早めに終わったので、shelfに電話してみたが当日券は無いとのこと。残念。とりあえず神保町から三田線三田駅に向かう。映画か芝居か。帰宅か。本日発売のぴあを買う。ぴあ便利。浅草線で五反田まで行く。このまま帰ってもしょうがないし!ということでJR山手線に乗り換える。さてさて、渋谷か新宿か池袋か。映画を一通りチェックしたところ、「チェイサー」とか「四川のうた」とか「レイチェルの結婚」とか行きたいのはあるが、今日じゃなくても大丈夫だ。じゃあ芝居はどうだとなった時点で渋谷は通過でいい。競泳水着見つけたので池袋と決まる。競泳水着は初見。

劇団競泳水着第十一回公演
「NOT BAD HOLIDAY」
・会場 シアターグリーン BASE THEATER
・出演 高見靖二(チャリT企画)、梅舟惟永(ろりえ)、佐伯佳奈杷、橋本恵一郎、百花亜希、さいとう篤史、高橋克己(おぼんろ)、川村紗也、大川翔子、細野今日子、玉置玲央(柿喰う客)、堀越涼(花組芝居
・脚本 上野友之
・演出 上野友之
・料金 2,000円 〜 2,800円

東京近郊のとある県。
その郊外に位置する中くらいの町。
町で暮らす長女、東京から突然戻ってきた弟、自信を失った医者。
そして、新設された「県民の休日」に起きた交通事故。
それぞれの想いが、事故によって大きく揺れ動く−。

劇団競泳水着、正式劇団化第一弾は、「トレンディードラマ」の新境地を目指す新感覚群像劇。

映像的な複数視点と時間軸の交錯を用いて綴る、「それほど悪くはない」物語。
彩り豊かな客演陣を迎え、初夏の池袋にていよいよ開幕。

よく見えるーと思いながら観る。シーンとシーンの重ね合わせのおかげでよく見える。芝居をみていてふと、「見える化」という言葉が恥ずかしいのは、それ自体が過剰な意味の見える化だからである、と気づく。二枚目の野球馬鹿が出てくるたびにわらける。あいつが女を誘うシーンはいつも構図が同じで笑ってしまう。あのしつこさは意図的だと信じたい。交通事故の二回目手前で、映画「ガープの世界」の悲惨な事故のシーンを思い出す。あの毒を観たらこの芝居の無害さを中和できるだろうなあとか考えたりして退屈していたが、中盤の展開で舞台が輝きだす。が、ユーモアのセンスも合わないし、熱い演技は別にあれやし、なので徐々に輝きが薄れてくる。うとうとしながら迎えたラストシーンはどえらい希望の塊だこと。一気に若返った。トークショーは楽しみだったがこの気分を台無しにされてもたまらんと思い参加せず。