不灯港・(映画美学校セレクション2009)2001映画と旅・ 大いなる幻影

不灯港

真ん中くらいまで最高。爆笑しながらとても幸福なシーンが続くが後半失速か。

監督:内藤隆
出演:小手伸也宮本裕子、広岡和樹、ダイアモンド✡ユカイ、麿赤兒
2008年/日本/カラー/101分/ビスタサイズ1:1.85/モノラル
配給=クロックワークス


万造、38歳。
職業、漁師。
嫁、募集中。


寂れた港町で繰り広げられる、不器用な男・万造の恋の顛末を描いた、しびれて、笑える、ハードボイルドな喜劇。

http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=209


初日からうれしそうに来てしまった。劇場ロビーに着くと、初日なので雑誌ぴあの調査員がちらほらいて、よーし観終わったら点数言ってやるしーと思ってたのに、観終わったら帰ってしまっていた。どうやら一つ前の回で切り上げて帰ったらしい。夜遅いもんね。

みんなかわいい。万造やたらかわいい。なぜバラのにおいをかぐ。役所で名前聞かれて万造て答えるとことか笑える・かわいい。ミツコとマサオと押入れの絡みが愉快・かわいい。船の名前が変。パジャマで走るマサオがけなげ・かわいい。しかしミツコはかわいくなくなるね・許せない。お前は人魚なんかじゃないから、という洗礼か、人生って厳しいな。エンドクレジットの音楽協力で、森下くるみ赤犬、とかでへー。

2001映画と旅・ 大いなる幻影映画美学校セレクション2009)

「2001映画と旅」は「映画」と「旅」が飲み込まれて分解されようとしている胃の中をみせるような映画でおもしろい。

大いなる幻影」は観た後めまいがするような不思議な感触。

◆7月18日(土) (2本立て/合計110分)
『2001映画と旅』 (映画美学校協力作品)
2001年/DV/15分
監督:黒沢清
出演:市沢真吾、高橋洋古澤健、藤森朋果
国民文化祭ぐんま2001 シンポジウム上映作品
2001年に群馬県で開催された国民文化祭の折、高崎市で行われたシンポジウム「21世紀と映画表現の可能性」のために制作された短編。9.11直後の不穏な時代の空気が、黒沢自身の撮影により見事にとらえられている。


大いなる幻影』(第1期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
1999年/35mm/95分
監督:黒沢清
出演:武田真治唯野未歩子、億田明子
ヴェネツィア映画祭/トロント映画祭/フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ等招待
黒沢清監督が第1期フィクション・コース高等科生とのコラボレーションで撮った近未来SF映画。以降『回路』『アカルイミライ』『叫び』と続いていく黒沢独特の終末論的な世界観が、色濃く反映された作品である。


http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=218

「2001映画と旅」は冒頭のプールの画がかっこいい。観ながら思うに、映画とは観る者を旅に連れ回すようなものであるなあ。飛行機が不気味。よくこんなの撮れるなあ。途中のあやしいテクノっぽい曲とラストの音楽がよかった、とメモに書いてある。ラストは音楽も映像もかっこいい。

大いなる幻影」の発表が1999年。てことは10年前。10年くらいの隔たりは確かに感じる。唯野未歩子が魅力的。どこでもないような場所での出来事。花粉がでかい。観終わったあと、めまいするような・頭がぼんやりするような・微かにしびれてるような感じがする。

大いなる幻影 [DVD]

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