『ピロスマニのアラベスク』1986(20分)

アテネフランセ文化センター 17:40-

ピロスマニのアラベスク
Арабески на тему Пиросмани 1986年(20分)
監督/セルゲイ・パラジャーノフ


グルジア出身の監督が画家の運命と作品に捧げたオマージュ。ドキュメンタリー作品として画家の生涯を追いながら、逆遠近法による絵画空間を映像化する試みが盛り込まれる。

ピロスマニのアラベスク


内容を全く知らずに観たけど幻想的な雰囲気に引き込まれた。全編鮮やかなカビのような青く灰色がかった色調と、不協和音から賑やかな民族音楽そしてまた不協和音へという展開の繰り返しが、死のイメージを漂わせる。なんか気持ちいい。ロープウェイで鐘つきがおもしろい。パラジャーノフに俄然興味が沸いた。ラストの馬の跳ね上がりは奇跡みたいに思えたけど。


以下、勉強の記録。
(1)ピロスマニとは1982年生まれのグルジアの画家ニコ・ピロスマニのことですって。
http://www.pirosmani.org/pirosmani/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%8B
(2)アラベスクの意味を調べて始めて知った。装飾的だったり幻想的だったりする器楽曲(歌のない楽器のための曲)のことなんだと。ドビュッシーの曲でしか知らなかった。勉強勉強。