「百万円と苦虫女」半泣き、ラストが好き

百万円と苦虫女@池袋の新文芸坐タナダユキ監督と轟夕起夫さん(映画評論家)のトークショーが狙い。トークの中心テーマは女性の中にある童貞であった。タナダユキ監督作品は初見だったのだが楽しめた。だったのだが楽しめたとか書いちゃっているけどずっと半泣きでみててラストの階段シーンはやばかった。弟の話はリアリティがないけどまあリアリティなんておまけみたいなもんだ。で、蒼井優。なんで自分は蒼井優が好きじゃないのかと思って考えてみたけど、やっぱドコモ2.0のうんこみたいなCMのせいだとしか思えない。ドコモのうんこ2.0のせいで印象がよくなかったけどこの映画のおかげで払拭できたかもしれない。

蒼井優が弟と団地を歩くワンカットのすごい優しいシーンで泣きそうになる。この団地のロケ地は、千葉は浦安の「京成サンコーポ浦安」だそうですよ http://vjscop.sblo.jp/article/26618546.html。ロケ地が近いことが多いのが東京で映画を観る楽しみのひとつだと思っているんですけどどうでしょう。あと俺は団地が好きらしい。桃娘が桃と一緒にトラックの荷台に乗って桃畑を見るシーンもまた優しい。なんとなく腑に落ちてないというか気に食わないのは最後のほうの蒼井優の泣き方だけどなぜあんな泣き方するんだろうか。自分の弱さを認めたとき人はああいう泣き方をするんだったっけ。でも弱さを認めてもらった泣き方な気がする。DVD観てもっかい考えようっと。蒼井優ありきの商業的な企画ながら作家性が損なわれてないのがすごいんじゃないですか。ほかのタナダユキ監督作品を観てみたくなった。これは多くの人が観れる映画であるなあ。

新文芸坐は初めてきたんだけど、2本立て映画館のわりにすごく綺麗なところ。京都の祇園会館しか知らないのでショックだったぞ。友の会になったので頻繁に来ることになるだろうな。東京楽しい。