BATIK ペンダントイヴ


渋谷シアターイメージフォーラムで「BATIK ペンダントイヴ」初日。ダンス作品「ペンダントイヴ」の公演の記録映像。初日なので舞台挨拶とダンスパフォーマンスあり。
http://www.pendanteve.com/

イメージフォーラム入り口にBATIKダンサーが数人いらっしゃり、代表の黒田育世さんが魔法を使いそうな美人でテンションがあがる。ダンスパフォーマンスは2分くらいだが始まったとたん異世界に飛ばされる。確実に子供はこれ見たら泣くし夜寝れなくなるな。SHOKUという有名な作品の冒頭部分(動画はここhttp://www.youtube.com/watch?v=nX2-TbqxHg8)。オンナをアンプに通してディストーション効かせた感じ。とかいいたくなるのは俺がオトコだからか。ただ、SHOKUを見て衝撃を受けたとか言う人がいるけれども、生で見てみて、そういう感性に対する不信感はさらに強まる。けれども素直に衝撃を受けたと言えることが羨ましい気もする。

ペンダントイヴのイメージについては、黒田さんが、金魚蜂の中をおたまでぐるぐるかき混ぜているときれいで興奮するけれどもわれに返ると金魚が全滅していた!みたいな高揚感と罪悪感、という話をされていた。が、ペンダントイヴを見たあとの感想としては高揚感と罪悪感というより、オンナであることとイノセンスの両立とか背反とかそんな感じのイメージが強く残った。おそらく黒田さんからしてみればオンナうんぬんはBATIKなんだから当然言うまでもない、ということなんだろう。で、ペンダントイヴ自体のおもしろさはよくわからない。ただ、生で見た方がいいとかいうのとは違う。生で見てもわからないと思う。黒田さんの舞台挨拶のときの「作品の基底にあるのは高揚感と罪悪感」といった言葉遣いのセンスから思うに、ペンダントイヴのエモーショナルでイマジナリーな循環するダンスは、直線的な言語/論理からの逃避という振る舞いなのかもしれず、もしそうだとしたらそうじゃないBATIKが、あるいはそれだけではないBATIKが見たい気がする。気がするというのはちゃんと見れたかどうか自信がないからだ。ああそうだ「いくちゃーーーーん」っていう叫びが好きだ。あと、BATIKダンサーがどうして女だけである必要があるのかしばらく考えてみようと思う。