サスペリア・テルザ:身の程を知っているホラー

5/17(日)。サスペリア・テルザ。初めてシアターN渋谷という映画館に来た。
http://www.suspiria3.com/

知ってる人は知っているだろうけど、同じ渋谷でも場所がかわるとカラーが違う。セルリアンタワーのある方面は予備校生か大学生っぽい人が多い。ギターを背負っている人間の割合も多い。めったにこっちにこないのでちょっと興奮。シアターNはスクリーンが小さいけど観客が少ないのがいい。映画館は観客が少なければ少ないほうがいい。サスペリア・テルザはホラーよりもスプラッタ寄りかな。ホラーが好きなんだけどあんまり観ない。わざわざ観ないで生きてきたけどそれでもホラーが好きだ。難しいことを考えずに素直に楽しめる。びくっとして体が動いたり。遊園地のアトラクションみたく楽しめるのかもしれない。遊園地なんか行かへんけど。

冒頭、ミニクレーンが穴に落ちる。よっしゃ!そうこなくっちゃという展開でわくわく。絶対こいつ危ない、というやつがきっちり邪悪なやつらに殺される。急に出てきた子ザルが邪悪チームの手下になっててめっちゃむかつく。ちっちゃいくせにきしゃーとか言うな。終始こいつが芸達者すぎる。だんだんわらけてくる。ちゃんと子ザルも邪悪チームらしい最期を迎える。そういうところがえらいよねこの映画。ローマがやばいことになるのである。ローマに悪い魔女の復活を祝う魔女が全国から押し寄せてきて、一人の魔女がヒロインを見つけて何と言ったと思いますかみなさん。「ちょっとまって」て。急に日本語出てきて俺らびっくりっすよ。楽しいシーンだらけっすよ。無駄にヒロイン(アーシア・アルジェント)の乳首が見えるシーンとかたまらんっすよ。監督の娘さんらしいじゃないですか。この監督ほんとおかしい。魔女の本拠地での長回しはなんでやねんとか。そんでラストはラストで身のほど知りすぎやろとか。何かすごいなあ。元気が出た。

これは魔女三部作の完結編という位置づけらしく、1977年の第一作目を観てみようと思う。絶対好みやわこの監督。