キェシロフスキ「トリコロール/赤の愛」傑作すぎて観たら映画好きになってしまうよ

あわわわわ、これはすごい。ドラマと視覚イメージの流れが気持ちよすぎてよだれが出る。これを観たら映画好きになってしまうよ。

トリコロール/赤の愛(1994),Trois couleurs:Rouge,99分,フランス=ポーランド=スイス
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
主演:イレーヌ・ジャコブ
解説:
ポーランドの監督キェシロフスキがヨーロッパ統合に向けて企画されたフランスの国旗であるトリコロールをモチーフに短期間で製作された三部作の最終編。監督のクシシュトフ・キェシロフスキTVシリーズ十戒』、「アマチュア」「殺人に関する短いフィルム」「ふたりのベロニカ」などを手がけ今や、東西冷戦終結後のヨーロッパを象徴するシンボル的な監督となっている。製作はマラン・カルミッツ、音楽にはズビグニエフ・プレイスネル、撮影にはピョートル・ソボシンスキがあたっている。脚本も長年監督と共同で執筆しているクシシュトフ・ピェシェヴィチが担当。出演は、「ふたりのベロニカ」でカンヌ映画祭主演女優賞を獲得したイレーネ・ジャコブ、彼女と出会う年老いた元判事役を「男と女(1966)」「モード家の一夜」「暗殺の森」のジャン・ルイ・トランティニャンが演じている。また映画の後半部では「青の愛」「白の愛」に出演していた俳優たちが勢揃いで登場している。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD16649/


トリコロール/赤の愛 [DVD]

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「赤の愛」は、三部作トリコロールの最終編であり、キェシロフスキ遺作となった作品。傑作すぎる。観てから一週間たったけどまだ余韻というか、残りかすがある。どうやら何か決定的なことが起こったらしい。この映画を観て、映画の楽しみ方のひとつが、自分の中でずっしりと定着したようだ。それは視覚刺激を楽しむこと、と言えると思う。そしてそれを楽しむためには運転の仕方が大切であるようだ。たとえば、ドラマばかり追いすぎないことや、自分の中の連想・空想・妄想に集中力を奪われないことや、睡魔に邪魔されないことなどが大切だ。でもあらゆる機能をオフにしてはだめで、力を抜きつつも、映画に寄り添って、歩調を合わせて、リズムに乗らないといけないから、イメージを膨らますことは大切。とにかく集中すること。きっと絵画鑑賞と近いことなんだと思う。最近映画をみたあと頭がぼーっとして疲れることが多くなってきたけど、集中できるようになってきているんだと思う。聴くことも大事だが、よく見ることが一番大事。日記にどう書こうかなあとか考えてたら最悪。

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