耳プール・でかいメガネ・夜明け(監督:坪田義史)

映画「美代子阿佐ヶ谷気分」に惚れたので坪田義史の過去作品をチェックしにきた。

作家研究連続講座vol.4ー坪田義史「電波系映画術」@イメージフォーラムシネマテーク(15:00-,17:00-)

美代子阿佐ヶ谷気分』が公開せまる坪田義史の特集プログラム。多摩美術大学時代の『耳プール』『でかいメガネ』からはハッキングや傍受の妙味と8ミリフィルムの硬質なノイズ感に満ちた映像が、イメージフォーラム・フェスティバル制作助成作品『夜明け』では荒々しさと諦観が同居する脱力空間が、観客に中毒的な魅力を与える希有な作家を見逃すな。
※7/12 15:00の回上映終了後、監督ティーチイン決定! (チケット半券で参加できます)

  • 耳プール/ビデオ/11分/1997
  • でかいメガネ/8ミリ/53分/2000
  • 夜明け/ビデオ/70分/2002


http://www.imageforum.co.jp/cinematheque/926/index.html


プログラムの順序があって「夜明け」から。ストーリーはよくわからない。映像・音ともに瞬間的に魅かれることはない。映画としての70分という持続それ自体をどう楽しめるか。とは言え、映像・音がねちょねちょぴょんぴょん出てくるので飽きはしない。少ない台詞のやりとりがとても愉快。


「夜明け」とはうってかわって「耳プール」は観やすくて親切な作りでほっとする。心はあたたまらないけど。耳がみょみょみょみょと動くユーモアが素敵な小品。


「でかいメガネ」はずっと同じ音が流れていて中盤眠りながら見た。だからというわけじゃないけど夢のよう。ラブホテルでの男と女のからみの途中、裏でノイズのように鳴っているのは新幹線の車中の音か。台詞も新幹線でホームに帰るとか言ってたし。


というわけで頭疲れた。ひー。


監督と少し言葉をかわせてよかった。スパルタローカルズ「水のようだ」のPVも監督されているとのこと。