『人コロシの穴』『女たち』(映画美学校セレクション2009)

ユーロスペース映画美学校セレクション2009

『人コロシの穴』(第5期フィクション・コース初等科修了作品)
2002年/16mm/36分
監督・脚本:池田千尋
出演:桐野ゆき、磯沙智代、木田貴裕、齋藤緑、高崎勝則、西山洋市、今関朱子
カンヌ映画祭シネフォンダシオン部門正式招待作品
昨年『東南角部屋二階の女』で劇場公開デビューを果たした池田千尋が第5期フィクション・コース初等科の修了制作として監督した作品。荒涼とした田園地帯で繰り広げられる壮絶な映画後半部分の演出が圧巻。

対象の口をふさいで川に捨てるあたりがぐっとくる。風呂上りの低い位置からの床と女の足のカットが何となく好き。低いぞっていう感じが。

田んぼで女がようやく自分で立ち上がったときの朝焼けが美しい。

『女たち』(第6期フィクション・コース高等科修了作品)
2005年/DV/50分
監督・脚本:佐藤央
出演:佐古真由美、篠田剛、野口満里子、岡山進一、浅野麻衣
担当講師の万田邦敏が脚本を高く評価した佐藤央監督の第6期フィクション・コース高等科修了作品。的確な演出と澄んだ映像が格調高い。今年、佐藤は『シャーリーの好色人生』を監督し、劇場公開デビューを果たした。

ラストのカメラの位置があがるあの技法は何という名前なんだろうか。気になる。