『SELF AND OTHERS』『AA 第1章 時代の未明から』(映画美学校セレクション2009)
三日連続で文化村通りを走る。夜は涼しいなーとか思ってても、走ると汗だくになるね。
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=218『SELF AND OTHERS』(映画美学校協力作品)
2000年/16mm/53分
監督:佐藤真
撮影:田村正毅/ナレーション:西島秀俊
リュサス・ドキュメンタリー映画祭/山形国際ドキュメンタリー映画祭等招待
夭折した写真家牛腸茂雄の足跡を、残された写真・手紙・音声からたどる。ドキュメンタリー・コース主任講師であった佐藤真監督は、この「不在」を記録する試みを『阿賀の記憶』『エドワード・サイード Out of Place』と続けた。
写真集は値が張るからほとんど買ったことがないんだけど、本屋で気になって長く置いておく価値があると思ったのか買ってみたのが『牛腸茂雄 作品集成』。選んだときの気分は忘れたけど、とても静かでよいと思ったんだと思う。写真サンプルはたとえばこことか。
- 作者: 牛腸茂雄,山形美術館,三鷹市芸術文化振興財団三鷹市美術ギャラリー,新潟市美術館,共同通信社,共同通信=,小川紀久子
- 出版社/メーカー: 共同通信社
- 発売日: 2004/09
- メディア: 大型本
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このドキュメンタリー自体もまた、とても静かなつくりになっている。音楽がうるさくなくていい。手紙の肉筆がとても雄弁で驚く。ナレーションの声が心地よいと思ったら西島秀俊だったか。牛腸が撮っていたサイレントの短編映画が素敵。
佐藤真の作品を観たことが無かったので観れて嬉しい。9/13(日)に『阿賀に生きる』を観に行く予定。上映会情報特集・逝ける映画人を偲んで 2007-2008
寝不足がひどくてまたうとうとしてしまったけど。
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=218『AA 第1章 時代の未明から』(研究科コラボレーション作品)
2005年/DV/54分
監督:青山真治
出演:大友良英、近藤等則、佐々木敦、清水俊彦、副島輝人、高橋巌、灰野敬二、竹田賢一、平井玄、湯浅学、大里俊晴、他
ジュ・ド・ポーム美術館(パリ)上映
『EUREKA ユリイカ』『サッドヴァケイション』の青山真治が、映画美学校研究科生とのコラボレーションで完成させた全6章7時間を超える長編ドキュメンタリーの第1章。夭折した音楽批評家・間章(あいだ・あきら)をめぐり濃密で多様な言説が行きかう、もうひとつの「不在」のドキュメンタリー。
やっと観れた。嬉しい。
音楽批評家・間章の文章は読んだことがなくて、佐々木敦の『「批評」とは何か?』で紹介された文章を読んだことがあるだけ。佐々木敦と灰野敬二を除いて、顔を観ても誰かわからない。
冒頭、灰野敬二のアコギ即興演奏の音がかっこいい。あくまでも即興の音だけ。どうやら第1章の主題は即興のようだ。間章の文章の引用もしなければ、インタビューで話す人の名前も表示しない。そこで流れてくるのを観て聴けという感じ。
佐々木敦が長く考えたあとに「・・・難しいですね」と言うのがかっこいい。
不穏な音が鳴るエンディングで、テレビ版ツインピークスのエンディングを思い出した。雰囲気が少し似ているかも。