『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』
渋谷シネマ・アンジェリカのレイトショー枠で『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』。最新作と旧作3本との4本立て上映。発明家だけど抜けてるイギリス紳士ウォレスと犬のグルミットのお話。
「ベーカリー街の悪夢」は悪くないけどちょっと疲れる。
過去3作品がとてもよい。観てない人にはよくわからない感想ですが。気分だけでも。
「チーズ・ホリデー」(1989)。紅茶入れるためのお湯の出かたがリアルすぎる。クレイアニメーションなめんなよと。地下でウォレスが何か書き始めたと思ったら一人で○×ゲームしてたという爆笑シーンのユーモア強烈。月の管理人ロボットがWALL・E/ウォーリーみたいでこいつが切なすぎる。ロボットのSKIシーンで泣きそうになる。
「ペンギンに気をつけろ!」(1993)。冒頭、誕生日プレゼントのくだりが爆笑! 音楽がんがんかけるペンギンむかつく! 列車アクションすごいな! 楽しすぎる!! ギャグ満載!! これは必見。
「危機一髪!」(1996)。サスペンスでどきどき。サスペンス自体は好きじゃないけど。子羊のショーンいいねえ。なんかずるいよショーンは。猫っぽいところもある。
犬のグルミットといい、月のロボットといい、何でも食べるおばかの子羊ショーンといい、非人間のキャラがふてぶてしくていい。人間化されず、ディスコミュニケーションが漂ってるのがいい。でも人間であるところのウォレスは間抜けだからそうした事態をよくわかってないというシニカルだけどリアルな世界観がいい。