『日本春歌考』(大島渚,1967)

『日本春歌考』(大島渚,1967)銀座シネパトスにて。9/11(金)まで。必見。必見て
http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/special/meigaza/ginza_meigaza2.html


松竹オンラインに写真がある
http://shochikuonline.jp/cinfo/s/000000342a


繰り返しが気持ちいい! あっふぇ〜脳みそ溶けそう。始まってすぐにもう一回観たいと思ったよ。金曜あたりもっかい観ようかな。ちなみに、春歌とはえろい歌のことだけど、むしろ生きることに含まれている(いた?)「歌う」についての映画なんだね。


めちゃかっちょいいピラミッドの校舎は学習院大学なんだと。最近、老朽化で取り壊されたんだって残念ね。居酒屋での横に揺れ続けるカメラとか気持ちよすぎんぜ。吉田日出子が歌い出してから化けはじめる。どんだけ歌うまいねん。おかっぱかわいいし。ぶっといまゆげの荒木一郎のふてぶてしくてクールな雰囲気がいい。前半の、雪がふぶく中での、緩いような張り詰めてるような、まだ荒木一郎が本気出してないあたりが感覚的にとても気持ちいい。左右のエレベーターの映し方とか、女子3人組がいっせいにくるっと振り返るときとか最高。あと誰だっけ「先生、えびがむけました」て言ったやつ。受験生の男女が何かかわいいんだよなあ。あと、469の田島和子の声がしっかりしすぎてて、あれはびびる。荒木一郎だけが特権的な空想パワーをもってるっていうのが最高のアイデアだよなあ。唄、グラウンド、葬式、校舎、なんでこんなに繰り返されるのが気持ちいいのか。宮本信子伊丹十三が出てる。


事前知識無しで観たのがよかったんだと思う。つうか大島渚の政治的なポジションについてはいまだにググったこともない。それでも作品がおもしろいっていいことだね。